レーザ加工光学系とは
2.光学系の条件
光学系の種類を理解したところで、レーザ加工工法の重要な3大要素となる光学系の条件について見ていきます。 アプリケーションの条件により採用する光学系は様々ですが、基本的にはレーザ発振器の条件との組み合わせで光学系の条件が決まります。 生産タクトと生産品質を満たすべき条件は光学系にあると言えます。 加工条件を加工対象物上に安定して作り続けるという役割はどの光学系も同じです。 特に生産ラインでは、加工条件の再現性は非常に重要です。 この再現性を邪魔する要因には、 1. レーザ発振器の個体差により投入されるレーザ光のバラツキ 2. レーザ発振器自体がもつレーザ出力のバラツキ 3. 光学系の収差 4. 機械精度 5. 加工対象物の厚みや材質などのバラツキ などがあります。 これらのバラツキをいかに光学系で吸収して最終的な加工条件にバラツキを出さない、すなわち再現性がある加工が出来るかどうかがレーザ加工光学系に求められる最重要課題となります。 このような流れで、アプリケーションの条件に適したレーザ発振器の選定、光学系の構築がなされ、バランスの取れた加工条件が決定されます。 |
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